ノーハウハウ

調べて役立ったことをざっくりまとめ

AKAIのMIDIパッド「MPD218」を修理に出した

f:id:OtotoMaru:20180618220547j:plain

AKAIMIDIパッド「MPD218」のチャタリングやダブルトリガー現象が酷くて使いものにならなかった件ですが(下記の過去エントリ参照)、その後、まったく使用していないのでハードオフかどこかに売ってしまおうかと思いつつ半年が過ぎました。

とはいえ、ダブルトリガー現象をそのままにして売り付けるのもいかがなものか思ったので、昨年末に公式サポートへ問い合わせて修理に出してみました。

 

まずは、AKAIの公式サポートページで「MPD218買ったんですが、ダブルトリガー現象で全然使いものにならずに困っています。これ公式サポートでも認識している現象ですか? また、修理に出したら直せるのでしょうか?」的な内容で問い合わせ。すると、以下のような返答がメールで返ってきました。

  • MPD218のダブルトリガー現象は公式サポートでも認識している
  • 元々パッドの感度が高い製品なので、パッドを押し込むような叩き方だとダブルトリガーが発生しやすい。指をすぐ離すような叩き方にすればダブルトリガーが出にくい。
  • 公式サポートに製品を送ってもらえれば、感度調整を行ってダブルトリガーの発生率を少なくできる可能性はある。ただし、故障が原因の修理ではなく、あくまで調整なので調整料金が3,000円ぐらいかかる(保証期間内でも)。

ということで、早速公式サポートに調整をお願いし、MPD218を宅配便で送ってみました。送料は1,000円ぐらい。で、数日後、調整完了したMPD218が届きました。

 

結果としては、ダブルトリガー現象の発生率が体感で半分ぐらいに減りました。調整をお願いしたかいがありましたね。しかも、請求書をみたら、当初3,000円ぐらいかかると言われた料金も0円になっていました。ありがとうサポート担当の人!

しかし、感度調整の副作用なのか、一部パッドのランプが指を離しても点灯しっぱなしになりやすい謎現象も発生。まあ、そこは実用性にあまり影響しないので目をつぶります(その後、しばらく使っていたらほとんど発生しなくなりました)。

ちなみに、ダブルトリガー現象は完全になくなったわけではなく、叩き方次第でちょこちょこ発生します。以前は、Melodics(フィンガードラム練習用アプリ)で1曲プレイするとダブルトリガーがほぼ毎回1~10回以上発生していたのが、1曲に0~5回は発生するような状況。印象としては、以前よりは確実にストレスが減り、ドラムパッドとしてギリギリ実用できる程度にはなったとはいえ、信頼性の高いパッドが別にあれば買い替えたい……という感じですね。

f:id:OtotoMaru:20190114014626g:plain

※調整後のMPD218を使ってMelodicsをプレイ。赤い●がダブルトリガーが発生してミスになっているところ。

 

公式サポートが提唱している「指をすぐ離すような叩き方」だと確かにダブルトリガーは発生しにくくなります。とはいえ、フィンガードラムではパッドを一定時間押し続けるようなケースも多数あるので、すべて「指をすぐ離す叩き方」にするのは無理です。また、そもそもパッドにアフタータッチ機能が付いていること自体、押し続けるような操作も当然想定されているはずでは? しかし、パッドを押さえ付けてアフタータッチを効かせようとすれば、ダブルトリガーの発生率がグンと高くなるという……。

あと、検証している時に気づいたのですが、MPD218を机の上に置くより、膝の上とかやらかい場所に置いて叩くとダブルトリガーが発生しにくくなります。パッドを押した反動が抑えられてトリガーが誤爆しにくくなるのでしょう。でも普通は机の上でパッド叩くからなあ。

 

とまあ、いろいろ思うところはありますが、せっかく調整してもらったので、MPD218をもう少し使ってみたいと思います。MPD218を買ったけどダブルトリガー現象で困っている人は、AKAIのサポート(http://akai-pro.jp/support/)に問い合わせてみた方がいいです。

ちなみに、MPD218をオススメするかどうかと言われればオススメしません。公式サポートで調整してもらってもダブルトリガー現象は解決しないことがわかったので。

今は1万円台のコスパのいいMIDIパッドとして、PreSonusのATOMとかも登場しています(今のところ、ダブルトリガーの噂は聞かないですが、私は持ってないので未確認)。MPD218を買うなら、そちらも検討した方がいい気もします。資金があるならNIのMaschine Mk3がベストでしょうね。